歯茎にできものを見つけて歯科医院を受診した場合、どのような診察と治療が行われるのでしょうか。その一連の流れを知っておけば、安心して受診に臨むことができます。まず、歯科医院に到着すると、問診票の記入を求められます。いつからできものに気づいたか、痛みや腫れはあるか、他に気になる症状はないかなど、できるだけ詳しく記入しましょう。診察室に入ると、歯科医師が直接口の中を視診し、できものの大きさ、形、色、硬さなどを確認します。この時、できものの原因を探るために、周辺の歯の状態も詳しくチェックします。次に、より正確な診断のために、レントゲン撮影が行われることがほとんどです。特に、歯の根の病気が疑われるフィステルの場合、レントゲンを撮ることで、どの歯の根に膿の袋ができているのかを特定することができます。これらの診察と検査の結果に基づいて、歯科医師が診断を下し、治療方針について説明してくれます。原因が重度の虫歯や根の再感染によるフィステルであれば、根本原因を取り除くための「根管治療(こんかんちりょう)」が必要になります。これは、歯の内部の汚染された神経や古い充填物を取り除き、きれいに消毒してから薬を詰める治療で、複数回の通院が必要です。原因が歯周病による歯周膿瘍であれば、まずは切開して膿を出し、症状を落ち着かせてから、歯周病そのものの治療(歯石除去など)を進めていくことになります。良性腫瘍のエプーリスであれば、外科的な切除手術が選択されます。そして、もし悪性腫瘍(がん)が疑われる場合は、診断を確定させるために組織の一部を採取する「生体検査(生検)」が行われ、大学病院などの高次医療機関へ紹介されることになります。いずれのケースでも、早期に原因を特定し、適切な治療を開始することが、あなたの歯と健康を守るために不可欠です。