歯茎にむずむずとしたかゆみを感じた時、不安に思いながらも「どうすればいいのだろう」と戸惑ってしまう方は多いでしょう。指や舌で患部を触りたくなりますが、それは症状を悪化させる可能性があるので避けるべきです。では、歯茎のかゆみに気づいたら、まず何をすべきなのでしょうか。最初に試してほしいのが、丁寧な歯磨きです。歯茎のかゆみの多くは、歯周病の初期段階である歯肉炎が原因です。歯と歯茎の境目に溜まった歯垢(プラーク)を取り除くことが、症状改善の鍵となります。ただし、ゴシゴシと力強く磨くのは逆効果です。歯茎を傷つけてしまい、かゆみや炎症を悪化させる原因になります。毛先の柔らかい歯ブラシを使い、歯と歯茎の境目に45度の角度で当て、軽い力で小刻みに動かすように優しく磨きましょう。歯ブラシだけでは届きにくい歯と歯の間は、デンタルフロスや歯間ブラシを使って丁寧に清掃することが非常に重要です。次に、口の中を清潔に保つために、うがいも効果的です。殺菌成分の入った洗口液(マウスウォッシュ)を使うのも良いですが、刺激が強く感じられる場合は、水やぬるま湯で頻繁にうがいをするだけでも、食べかすや細菌を洗い流す助けになります。また、生活習慣の見直しも大切です。疲れやストレスが溜まっていると、体の免疫力が低下し、歯茎の炎症が起こりやすくなります。十分な睡眠を取り、栄養バランスの取れた食事を心がけることで、体の内側から歯茎の健康をサポートすることができます。これらのセルフケアを数日間試してみて、それでもかゆみが治まらない、あるいは悪化するような場合は、自己判断で放置せずに必ず歯科医院を受診してください。専門家による診断と適切な処置が、根本的な解決への最も確実な道です。