口内炎と一言で言っても、実は原因や症状によっていくつかの種類に分類されます。その中でも、私たちが最も頻繁に経験するのが「アフタ性口内炎」です。おそらく、皆さんが「口内炎ができた」と言う時、そのほとんどがこのタイプに当てはまるでしょう。アフタ性口内炎の典型的な見た目は、中央部が白く窪んでいて、その周りが赤く縁取られている円形または楕円形の浅い潰瘍です。大きさは直径数ミリ程度のものが多く、頬の内側や唇の裏、舌の縁、歯茎など、口の中の柔らかい粘膜のどこにでも発生します。一つだけポツンとできることもあれば、複数個が同時に現れることもあります。その最大の苦痛は、何といっても食事や会話の際に食べ物や歯、舌が触れることで生じる鋭い痛みです。特に、塩辛いものや酸っぱいもの、香辛料などの刺激物がしみやすく、食事を憂鬱にさせます。では、このアフタ性口内炎はなぜできるのでしょうか。実は、その明確な原因はまだ完全には解明されていません。しかし、ストレスや疲労による免疫力の低下、睡眠不足、栄養不足(特にビタミンB群)、ホルモンバランスの乱れなどが引き金になると考えられています。つまり、体のコンディションが崩れた時に、口の中の粘膜の防御機能が弱まり、何らかのきっかけで炎症が起きてしまうのです。治療しなくても、通常は1週間から2週間ほどで自然に治癒し、痕が残ることもありません。治療としては、痛みを和らげ、治癒を早めるために、ステロイド成分を含む軟膏や貼り薬が用いられるのが一般的です。ほとんどの場合、心配のいらない口内炎ですが、もしサイズが異常に大きい、数が非常に多い、あるいは頻繁に繰り返すといった場合は、ベーチェット病など他の病気の可能性も考えられるため、一度専門医に相談することをお勧めします。まずは自分の口内炎がこの典型的なアフタ性口内炎の特徴に当てはまるか、鏡で確認してみるのも良いでしょう。
その口内炎はアフタ性という種類かも