歯茎がかゆいのは病気のサインかもしれない
歯茎がむずむずとかゆい、そんな経験はありませんか。多くの人は歯茎の症状というと「痛み」や「腫れ」を思い浮かべるため、「かゆみ」という感覚にはあまり注意を払わないかもしれません。しかし、この歯茎のかゆみは、実は口の中のトラブルを知らせる重要なサインである可能性が高いのです。かゆみの最も一般的な原因として考えられるのが、歯周病の初期段階である歯肉炎です。歯周病は、歯と歯茎の間に溜まった歯垢、つまり細菌の塊が原因で引き起こされる炎症性の疾患です。初期の歯肉炎では、細菌が出す毒素によって歯茎の血行が悪くなり、それが「むずむずする」「かゆい」といった感覚として現れることがあります。この段階ではまだ痛みはほとんどなく、歯磨きの時に少し出血する程度のため、見過ごされがちです。しかし、このかゆみを放置していると、炎症は歯茎の奥深くへと進行し、歯を支える骨を溶かす本格的な歯周病へと悪化してしまいます。そうなると、もはや治療は簡単ではありません。また、歯茎のかゆみはアレルギー反応によって引き起こされることもあります。特定の食べ物や、歯磨き粉に含まれる成分、歯科治療で使われた金属などがアレルゲンとなり、歯茎にかゆみや腫れといった症状をもたらすのです。その他にも、口内炎の治りかけや、親知らずが生えてくるときに周囲の歯茎が刺激されてかゆみを感じることもあります。いずれにせよ、歯茎のかゆみは「気のせい」や「そのうち治るだろう」と軽視すべきではありません。それはあなたの体が発している警告信号なのです。もし歯茎のかゆみが続くようであれば、早めに歯科医院を受診し、その原因を正確に突き止めてもらうことが、将来の深刻なトラブルを防ぐための第一歩となります。