新しい歯医者で失敗しないための伝え方
気まずい思いを乗り越えて、ようやく新しい歯医者を見つけた。この新しい医院で良い関係を築き、満足のいく治療を受けるためには、初診での伝え方が非常に重要になります。最初のコミュニケーションで失敗しないために、いくつかポイントを押さえておきましょう。まず、問診票にはできるだけ詳しく、正確な情報を記入することが大切です。現在の症状はもちろん、過去の治療歴、アレルギーの有無、服用中の薬などを正直に書きましょう。そして、歯医者を変えた理由を伝える際には、前の医院の悪口や不満を言うのは避けるのが賢明です。たとえ事実であったとしても「前の先生は説明してくれなくて」といった否定的な表現は、新しい医師に「この患者はクレーマーかもしれない」という警戒心を与えかねません。そうではなく、ポジティブな表現に変換して伝えるのがコツです。「今回は、治療方針についてしっかり相談できる先生を探してきました」「歯をできるだけ長持ちさせる治療法に興味があります」というように、自分がこれから何を求めているのかを伝えるのです。これにより、あなたは治療に意欲的な患者であるという印象を与え、医師もあなたの希望に沿った提案をしやすくなります。もし、前の医院から紹介状やレントゲン写真などの資料を持参している場合は、このタイミングで渡しましょう。これまでの治療経過を正確に伝えることができ、二重の検査を防ぐことにもつながります。そして何より大切なのは、自分の不安や希望を素直に伝えることです。「痛いのが本当に苦手で」「銀歯にはしたくないのですが」など、遠慮せずに自分の気持ちを言葉にしましょう。最初の段階でしっかりと意思疎通を図ることが、新しい歯科医師との信頼関係を築く第一歩となり、今後の治療をスムーズに進めるための鍵となるのです。