通院の予約を入れなくなり、足が遠のいてしまった患者のことを、歯科医師は一体どう思っているのでしょうか。気まずさを感じる患者側からすれば「先生をがっかりさせてしまった」「何か失礼があったと思われているかもしれない」などと、色々な考えが頭をよぎるかもしれません。しかし、歯科医師の立場から見ると、その受け止め方は少し違うようです。まず大前提として、歯科医師は日々多くの患者を診察しています。特に規模の大きな医院では、毎日数十人、月間で数百人もの患者と接することになります。そのため、残念ながら一人の患者が来なくなったことに、すぐに気づかなかったり、深く気に留めていなかったりするのが実情です。もちろん、長年にわたり信頼関係を築いてきた患者であれば気にかけるでしょうが、多くの場合「引っ越したのかな」「仕事が忙しいのかな」と考える程度で、自分を責めたり、患者を悪く思ったりすることはほとんどありません。むしろ、プロの医療人として冷静に状況を捉えている医師の方が多いでしょう。例えば、治療方針に不満があったのではないか、説明が足りなかったのではないかと、自らの診療を振り返るきっかけにする医師もいます。また、多くの歯科医師は、患者が不満や不安を抱えたまま、いやいや通院を続けることを望んでいません。無理に通ってもらうよりも、患者自身が納得し、信頼できる別の場所で適切な治療を受ける方が、最終的にその患者のためになると理解しているのです。もちろん、何も言わずに来なくなるのは寂しいと感じる医師もいるかもしれませんが、それは個人的な感情です。患者が自分に合った医療を選択する権利を尊重するのが、プロとしての姿勢です。あなたが思う以上に、歯科医師はあなたの選択を冷静に受け止めているはずです。過剰な罪悪感は手放して、自分のための選択をしましょう。
歯科医師は患者が来なくなることをどう思う